(1) 設計の依頼者(建築主)からは以下のように言われていました。
1.設計業務は打合せに参加している設計者が、すべての設計をおこなっていると思っていましたが、平成17年の耐震偽装事件時に構造設計分野については別の構造設計者の存在に気づきました。
2.大地震の後、やはり建物の安全・安心がとても重要であることに気づきました。
3.そのため、これらを重視した構造設計者に設計をお願いしたい。
(2) この問題解消に以下の目的で法律が改正されました。
(建築物の安全性の確保を図るため建築基準法等の一部を改正する法律)抜粋
・都道府県知事による構造計算適合判定の実施
・建築士が構造計算によって建築物の安全性を確かめた場合における証明書の交付等の措置を講ずる。(一定の高さ以上等の建築物について指定機関による構造計算審査の義務付け)
(3) これらの法律の構造分野の主な改正は以下であります。
1.建築士法の改正
○構造設計一級建築士の誕生
これまでは建築士法上、一級建築士であれば法律的にはすべての分野の設計が可能でしたが、平成18年に一級建築士の中から構造設計の実務経験者の中から講習(試験付)により構造設計一級建築士を付与されました。
2.建築基準法の改正
○構造計算適合性判定機関の誕生
これまで審査機関にて建築確認業務を一手に行われてきましたが、別途高度な構造分野については構造計算適合性判定機関の判定を受けることが義務付けられました。
○構造計算適合性判定員の誕生
上記のことを目的に、構造設計の実務経験者の中から講習(試験付)にて構造計算適合性判定員が誕生しました。
(4) 皆様にお勧めすること。
建物の安全・安心のため、耐震設計を重んじることをお勧めします。
(5) 当社の主な業務。
構造設計一級建築士(一級建築士)による
〇構造計画
〇構造設計及び工事監理
〇構造技術コンサルタント
◇対象用途:すべての用途の建物
(構造種別:鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、PC造、木造etc)
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